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共産党に投票する保守派の論理(2022-10-8)

Twitter論壇でデカめの影響力を保持しているもへもへ(@gerogeroR)というアルファがいて、彼は自民党政権を支持するようなツイートを繰り返しながら選挙では共産党に投票しているらしい。彼の主張には首肯しかねる部分が多いが、あの男が共産党に投票してしまうセンチメントは亜インテリの一人として痛いほどわかる。何を隠そう俺も過去10年間の自民党政権を消極的に支持し続けながら、今度の選挙区では共産党の候補に入れたからだ。別にあの男にしても俺にしても共産党の政策に見るべきところがあるなんて思っていない。要は免罪符が欲しいのだ。資本主義リアリズムに呑まれた格差社会ニッポンで、それでも俺は世界同時革命への希望を捨てなかったぞ!という免罪符だ。あとは小賢しくも政党間のバランシングを考えたときに一番使い勝手がいいのもある。立憲民主に入れたらワンチャン当選するよな…立民の候補者って救いようのないガ◯ジが多いし…でも俺は現状の自民党政権を支持しているわけでもないし…維新なんて死んでも入れたくないし…と言ったときに共産党に投票すると、亜インテリとしての矜持も守れるし、手っ取り早く自民への不満を一票として示せる。ビートたけしが「次は共産党に入れるよw」と冗談めかして言ったのが大炎上したアレも、構造としてはほぼ変わらない。2010年代の安倍一強時代はネオ・55年体制のようなもので、その中で育った我々は自民党政権の外部性を想像するのが困難だった。いまや安倍は死に、岸田が統一教会問題でしくじり続けたことで(清和会を傍流に追いやるためわざとやっているようにも見えるが)日本政治は新時代に突入した。中道穏健ノンポリ市民として、参政党やれ新が政権を握るような事態は避けてほしいものである。