安達源

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disappearing(2022-7-7)

電車に乗っていたら、街がビュンビュン流れて行ってそれがとても綺麗で、終点なんてないまま景色が続いていくような気がしていました。貴方とはどんどんはなれていって、私はすでに、色づきが変わり続ける景色からしたらまるで異邦人のような気分でいました。ああ、これが希望なのか。私は直感しました。流れていく時間のなかで、貴方に背負われていくこと、これこそが希望なのでしょう。今こそ私は確信を持って言えます。子供の時代は終わったのだ、と。途中の停車場で私は降りて、そこがどこかも知れないままに運賃を払いました。美しい青空とうららかな陽気は、今が夏なのか春なのかも分からなくさせます。噴水に腰掛け、水面に指をぽちゃんと浸け、真に正しい季節の到来を祈り、私は静かに目を閉じました。