足立健

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2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

オタクのバンジージャンプ体験記(2022-10-17)

オタクの人生は瞬速の光だ。女しか出ないアニメとか、女がみんなヒョロヒョロの主人公に恋をしているアニメとか、そんなのを見ていたら30歳になる。ピクシブのポルノや、erocoolの無料ポルノを読んで珍棒を撫でている。射精。すると40歳だ。俺はそんな自分を…

【ショートショート】すべてがポルノとなる世界で(2022-10-15)

太陽はなぜか妙に温かく、今日は2040年の10月3日。今年は例年に比べて秋の入りが早く、21世紀以降とうとう極まった温暖化も嘘みたいだ。気持ちいい陽の光に揺られ俺は目を覚ました。 朝起きて戸棚を開くと、サプリメントとフリーズドライの培養肉が入ってい…

ファックしてください、ジーザス!(2022-10-14)

2020年のアメリカはまさに黙示録の狂騒が全土を覆った年であり、虐殺器官もかくやというありさまだったが、そんな年にも一粒の小麦からは万の小麦の実がなり、神の栄光は絶えぬまま黒人は殺され、黒人は殺され、殺され!殺され!悪意を持った白人に殺され!…

2022年にもなって未だに大衆蔑視を辞められないインテリのカス共(2022-10-11)

自分は大衆とは違って「知的」に「誠実」で「自明」に「正しい」と思ってるグロい連中がネットには沢山いる。終わってる大学教授。終わってるサブカル男。終わってるプロ市民。終わってる小金持ち。冷笑家。この手の終わってる連中はどうも自分は大衆とは違…

お前には才能が……(2022-10-5)

賢しらな連中が賢しらに降りるさまを見てそれでもお前は立ち続けているが、俺は偉いから生活に戻ることができるのだ。お前には才能がないから降りることすら出来ない。岩に齧り付くようにリングに立つことしかできない。ボコボコにされて、観客の罵声を浴び…

麻布競馬場を買わなかった(2022-9-4)

池袋の書店を散策していたら麻布競馬場の本がデカデカと置いてあった。面白がって手に取って、(ある種の期待を抱きながら)パラパラ眺めていたが、とにかく嫌な気持ちになった。当たり前のように本文は、一度ツイートで読んだことのあるようなショートショー…

disappearing(2022-7-7)

電車に乗っていたら、街がビュンビュン流れて行ってそれがとても綺麗で、終点なんてないまま景色が続いていくような気がしていました。貴方とはどんどんはなれていって、私はすでに、色づきが変わり続ける景色からしたらまるで異邦人のような気分でいました…

希死念慮(2022-6-2)

俺は確かに死にたいはずで、今のも一日で何回目かの希死念慮だ。朝起きてスマホをぽちぽち弄りながら突然死にたくなる朝食中。大学に行って授業を受けたり友人と(友人と呼べるほど仲が良いのかには疑問符がつくが)話している最中にも、通奏低音のように希死…

別れる(2022-5-22)

上京したり転勤したりする人間にとっての別れの季節は3月や4月だが、俺のように郊外で生まれ育った人間や、東京で生まれ育った人たちにとっては5月か6月が別れの季節だと思う。昔付き合っていた人が似たようなことを言っていた。「6月はライフステージがかわ…

4/1(2022-4-2)

書かれた文字は所詮イデアの影でしかなく、言葉を知った僕らはもはや何者をも掴むことができないというのは文字禍にも出てくるようなありがちなテーゼで、フリッパーズギター時代の小沢健二はそこから一歩踏み込んで、俺らは俺らである以上一生わかり合うこ…

敬虔な痛みだけを抱いて(2022-4-27)

光が向こうで瞬いているから俺はのそりと起き出した。草原では常に天敵に目を配っていないといけなくて、あれはおおかたキラリと反射する捕食者の水晶体だろう。痛みはいつもよそよそしく俺にのしかかってきた。踏みしめた地面の痛み、針山のように煌めく草…

有吉弘行はカートコバーンである~おしゃクソ事変と脱構築のテレビ史~(2021-11-28)

有吉弘行とマツコ・デラックスは、おそらく最後のテレビスターと呼ばれるべき存在だろう。彼ら以降に、テレビ一本で成り上がり、業界で枢要な地位を占め、その名が人口に膾炙した存在はおそらくいない。現在テレビで猛威を奮うひろゆきはそもそもテレビ(特に…

夕立(2020-12-26)

裏庭の夕景がひさびさに立っていた。僕の住む丘町には例のごとくのっぺらぼうが軒を連ねているが、何百メートルか先に見える、ピンセットで摘んで置かれたように整然と叙情されたちいさなちいさな大通りは、まるで、あらかじめ設えられた運命が世界の終わり…

移動性高気圧(2020-2-12)

春、空におおいかぶさる残雪が想いのかけらを散らす。軽薄そうな男は傘もささず平気な顔で大通りを闊歩していた。群衆は奇異の目で男を打ち見て、我関せずと言わんばかりに靴を高く鳴らす。彼らにとっては靴音だけが自己主張のよるべなのか。男は気にせず、…

タシュ・ミロースキー8世(2020-1-29)

ほんとうに大切なものを何の躊躇もなく捨ててしまったような気分になっています。純粋性を唾棄すべきものとして強く拒否をしていたらほんとうのほんとうにダメになってしまった。溢れる愛はもしかしたら半径5キロメートル以内にはあったのかもしれないのに僕…

祈れ。(2020-1-2)

脆く不確かな自分を抱えきれないので川に行った。基本的に人間生きていくためにはコップ一杯の水とパンケーキ一切れあらば問題ないなどとフランス革命時代のブルジョアみたいなことを宣っている俺は現代のプロレタリアート、ちなみに顔はキモい。飢えたこと…