愛と生きる意味

noteでも同様の記事投稿しています

カルマの塔とセカイ系について【メモ】【ネタバレあり】

筆者が愛して愛して止まないカルマの塔というネット小説を改めて読み返して気づいたが、あの小説の恋愛パートは、いわゆる「セカイ系/ポストエヴァ」における最終回答の一つであり、平成サブカル史の到達点の一つとして捉えられると思う。ヴィクトーリアとル…

「坂本龍一が死んだってよ」

「坂本龍一が死んだってよ」 旧友が電話をかけてきて知った。坂本は近年Xデーが噂されていて、心の準備をする期間は十分だったので、それほどショックではなかった。むしろ、高橋幸宏が亡くなったときの方がショックだったかもしれない。 旧友はクラシックが…

【詩】冷笑するということ

冷笑するということいま冷笑するということそれはこころがかわくということ部屋の天井がまぶしいということふっとネトスト相手を思い出すということ自慰すること「あなた」と手をつなぐこと冷笑するということいま冷笑するということそれはミニスカート(を穿…

あれがいまでも

誰もが寝静まった夜に街頭の電源を一つずつ切っていくと俺だけが光源のようで最高の気分だった。だってまるで立たされていた俺はたくさんの怒りを背負ってこう立っているだけのように見えたから。 深く呑み込んでいくは夜のひかり。ひかりは黒く何も映しはし…

自分の小説データをChatGPTに食わせて短編集を生成させてみた

最近ChatGPTがはやっています。ChatGPTの魅力は人間並みの言語処理能力を持つことで、であるからこそ私たちはとうとう生まれてしまった「言葉を持つ他者」の誕生におびえているわけです。今やChatGPTは今時点においてほとんどの一般人よりまともな小説を書け…

【短編】釈迦、資本主義、そしてエロゲ

ある日とうとう、自分の苦悩は、いい学校に入りたいとか、いい女を抱きたいとか、高い年収が欲しいとかの外部的な欲望に起因しており、そしてそれはとても平凡な苦悩であることに気がついた。 そしてそれは資本主義に駆動されていることにも気がついた私は、…

ペリドット

あなたのことを本当に愛していました。それだけが全部だったんです。それだけが本当に全部で、まばゆく光る何もかもがあなたの前では嘘でした。罪はだんだんと重なり続けるもの。道はだんだん狭まっていき、残像が消えていって、あとは黄緑色のペリドットと…

捨てることの悦楽

さいきん諸事情があって、リサイクルセンターで破壊されていく粗大ゴミを見る機会があった。それがいやに素晴らしく胸のすく光景だったので、備忘録的に記そうと思う。 何が良かったかというと、分別方法やシステムの高度さではなく、むしろ過程における手つ…

鬱病の女(プロットメモ)

ところでこの街にはやけに偉そうな鬱病の女が一匹居たという。 鬱病の女は一匹いたが、それと愛し合うアスペルガー症候群の男も一匹いた。 二人はいつの間にか番いとなり、恐ろしくぎこちない性行為をしていた。 男の男根は余りにも小さく反面恐ろしいほど硬…

自意識が鬱勃起している方(かた)

どうも、当方、自意識が鬱勃起している方(かた)です❗️ 今日もいつものようにシコシコ…シコシコ…シコシコ……と救いや性行為のことについて考えておりました そしたらなんだか空の裂け目から滅びが降ってくるような清涼感に襲われて、当方のチンボは情けなくも…

Untitled

痛みが来るまでの間耳を塞いで待っていた世界はまるで雲が流れるように流れ、俺は消える光の螺旋をつかむあの墓碑は誰のものだろうか?誰のものでもないことを祈り俺はそっと花を手向ける もっと深く伸びていく階段を降りると、行き止まりがあった行き止まり…

極度生殖(しなさい)

家を出ると果たしていつもの風景が広がっているように見えた。美しい女、下品な音を立てててんとう虫のようにコソコソと動き回る車、抜けるような青空、そしていつもと変わらない俺。ある一点だけが違っていた。『極度生殖(しなさい)』 川を挟んで向こう側の…

へり

歩いているうちに都市はだんだんその背丈を低くしていった。巨大な摩天楼、建ち並ぶ古びた団地、ケーキのように叙情された住宅たち、セイタカアワダチソウ。僕を拒絶する意味合いがだんだんと消え失せていき、緩やかに、しかし確実に僕は一人になっていく。…

心(2021-12-10)

無邪気に固い言葉だけを並べて、自分の感性の鋭敏さを誇っていたのは昔のことですが、今でも時折り、けばけばしく修飾語を重ねた言葉であなたを表現したくなる時があります。ねえ、あなたって酷く臆病でだらしのない人間だよね。いつも本質的には自分のこと…

オタクのバンジージャンプ体験記(2022-10-17)

オタクの人生は瞬速の光だ。女しか出ないアニメとか、女がみんなヒョロヒョロの主人公に恋をしているアニメとか、そんなのを見ていたら30歳になる。ピクシブのポルノや、erocoolの無料ポルノを読んで珍棒を撫でている。射精。すると40歳だ。俺はそんな自分を…

【ショートショート】すべてがポルノとなる世界で(2022-10-15)

太陽はなぜか妙に温かく、今日は2040年の10月3日。今年は例年に比べて秋の入りが早く、21世紀以降とうとう極まった温暖化も嘘みたいだ。気持ちいい陽の光に揺られ俺は目を覚ました。 朝起きて戸棚を開くと、サプリメントとフリーズドライの培養肉が入ってい…

ファックしてください、ジーザス!(2022-10-14)

2020年のアメリカはまさに黙示録の狂騒が全土を覆った年であり、虐殺器官もかくやというありさまだったが、そんな年にも一粒の小麦からは万の小麦の実がなり、神の栄光は絶えぬまま黒人は殺され、黒人は殺され、殺され!殺され!悪意を持った白人に殺され!…

2022年にもなって未だに大衆蔑視を辞められないインテリのカス共(2022-10-11)

自分は大衆とは違って「知的」に「誠実」で「自明」に「正しい」と思ってるグロい連中がネットには沢山いる。終わってる大学教授。終わってるサブカル男。終わってるプロ市民。終わってる小金持ち。冷笑家。この手の終わってる連中はどうも自分は大衆とは違…

共産党に投票する保守派の論理(2022-10-8)

Twitter論壇でデカめの影響力を保持しているもへもへ(@gerogeroR)というアルファがいて、彼は自民党政権を支持するようなツイートを繰り返しながら選挙では共産党に投票しているらしい。彼の主張には首肯しかねる部分が多いが、あの男が共産党に投票してしま…

消費(2022-10-5)

lowpopltdはあんなツラして彼女のために曲を作り続けていたらしいが、ある日ほとんどの曲を消してインターネットの娑婆から旅立って行った。GLAYのTAKUROはHOWEVERを当時付き合っていた彼女のために書いたというが、そのことを彼女に言ったら軽蔑されたとい…

お前には才能が……(2022-10-5)

賢しらな連中が賢しらに降りるさまを見てそれでもお前は立ち続けているが、俺は偉いから生活に戻ることができるのだ。お前には才能がないから降りることすら出来ない。岩に齧り付くようにリングに立つことしかできない。ボコボコにされて、観客の罵声を浴び…

麻布競馬場を買わなかった(2022-9-4)

池袋の書店を散策していたら麻布競馬場の本がデカデカと置いてあった。面白がって手に取って、(ある種の期待を抱きながら)パラパラ眺めていたが、とにかく嫌な気持ちになった。当たり前のように本文は、一度ツイートで読んだことのあるようなショートショー…

掌編小説『ドライフラワー・呪詛』(2022-8-14)

女との関係が終わったから優里を聴いている。なるほどいい曲だ。この曲を作った人は本当の意味で絶望したことはないだろうし、断絶とか、誠実さとかについて深く考えたこともないのだろう。本当に何もかもが薄っぺらくて良い。拗らせたマゾヒストの俺らはい…

disappearing(2022-7-7)

電車に乗っていたら、街がビュンビュン流れて行ってそれがとても綺麗で、終点なんてないまま景色が続いていくような気がしていました。貴方とはどんどんはなれていって、私はすでに、色づきが変わり続ける景色からしたらまるで異邦人のような気分でいました…

希死念慮(2022-6-2)

俺は確かに死にたいはずで、今のも一日で何回目かの希死念慮だ。朝起きてスマホをぽちぽち弄りながら突然死にたくなる朝食中。大学に行って授業を受けたり友人と(友人と呼べるほど仲が良いのかには疑問符がつくが)話している最中にも、通奏低音のように希死…

別れる(2022-5-22)

上京したり転勤したりする人間にとっての別れの季節は3月や4月だが、俺のように郊外で生まれ育った人間や、東京で生まれ育った人たちにとっては5月か6月が別れの季節だと思う。昔付き合っていた人が似たようなことを言っていた。「6月はライフステージがかわ…

手紙(中途で放棄したメモ)(2022-4-3)

一切は過ぎ去っていくという言葉はどうも日本人の精神性に深く刻み込まれた言葉みたいだ。俺も多分に例外ではなく、何かにつけてただ一切は過ぎ去っていく諦念を詩に落とし込もうとしているんだけど、やはり詩を書くのはあの日以来難しいようで、自分の詩的…

4/1(2022-4-2)

書かれた文字は所詮イデアの影でしかなく、言葉を知った僕らはもはや何者をも掴むことができないというのは文字禍にも出てくるようなありがちなテーゼで、フリッパーズギター時代の小沢健二はそこから一歩踏み込んで、俺らは俺らである以上一生わかり合うこ…

敬虔な痛みだけを抱いて(2022-4-27)

光が向こうで瞬いているから俺はのそりと起き出した。草原では常に天敵に目を配っていないといけなくて、あれはおおかたキラリと反射する捕食者の水晶体だろう。痛みはいつもよそよそしく俺にのしかかってきた。踏みしめた地面の痛み、針山のように煌めく草…

夜(2022-3-30)

まあ例のごとくテン年代後半の思春期男子にありがちなことだが俺は米津玄師が好きで、彼がlineブログとか他の媒体で投稿していたブログも(webアーカイブを使って)よく見ていた。その中に確か、夜という時間帯が俺らに与えてくれる許しというか、視線から自由…